未来へ

未来へ

コロナ禍で様々な行事が中止・縮小になっています。
幼小向けの自然と環境と香りの授業、高校生との森林研修は中止になりました。

経済活動とともに、足踏みばかりもしていられない教育の場でも、できることを工夫しながら行っています。
去年から参加させていただいている、少人数の屋外授業などのプログラムも、配慮しながら。
素直な感想に驚かされたり、発見することが多い時間です。

4年前より地場産物によるアロマ商品化で関わっている高校生による6次産業化プロデュース事業は、今年度からステップアップ教育と名を変えました。

第一次産業である農林水産業が、農林水産物の生産だけにとどまらず、それを原材料とした加工食品の製造・販売(第二次産業)や観光農園のような地域資源を生かしたサービス・流通、販売(三次産業)まで踏み込む経営形態が6次産業。

・生産から流通・販売までを一貫して行うことで、生産物の価格設定の主導権を持つことができ、安定した収入が見込める。
・生産物をブランド化することで、他の商品との差別化や付加価値をつけることができる。
・関わる人が多くなり、雇用が増えたり地域の活性化につながる。

掲げられるメリットは沢山ありますが、この事業を通して常に感じるのが、若い世代が地域の資源・地域の人々の暮らしに目を向け学ぶ機会を得ること。

手のひらから、時代も越え、世界も覗き見ることができる時代。
身近な人の語りから、いま自分の生きている場所、時代、これからに真摯に向き合ったとき、何を感じ大切にするのか。
高齢化と同時に少子化が進んだこの地域で、新鮮で柔軟な発想・弾けるような笑い声と、培われてきた経験と知恵が触れあうことの、大きな意義を感じます。

「未来」というと漠然としがちですが、幅の小さくなる人口グラフを見ると、未来は今すぐでもあるように思え一層の緊張感。大事に関わらせていただきたいと思います。