師走の音

師走の音

師走になると、庭の植木の剪定、草刈りと入れ替わり立ち代わり職人さんが来てくださり、周辺の景色が変わっていきます。

静かな山にひびく、バリカンのような機械と草刈り機のエンジンの音。
午後から夕方が近づくと、細かなところを整える剪定ばさみの音、ブロアで吹き寄せる音、落ちた枝をかき集めるレーキが地面をかく音。
いままであまり思い返すことが無かったのですが、少し昔は庭木の剪定時期といえば鋏の小気味いいリズムの音と、竹のレーキの音だけでした。

数日の時間をたっぷりとって、年末の準備にかかります。

さて、先日地域の近い未来を見据えての勉強会に参加させていただきました。
諸々の経験値が少ないなりに、地域のカロリーが上がる連携を頭に描きつつ、マクロ←→ミクロと意識をあちこちさせたとても刺激的な時間でした。

もとに戻り、庭師さんの話
電動バリカンを使うようになり、作業が早く進み楽になったそうです。ただ違った刈り方をするため鋏で仕事をしてきた職人さんにとっては慣れるまで少しの違和感や、別の仕事をしている気持になることもあるそう。
しかし、バリカンを使うことで鋏の良さも改めて知り、さらに鋏使いが面白くなったと言います。

異質のものを取り入れる事で得た気づきによる業務の改革や、自らを知る体験などは、勉強会の内容とリンク。

近所のないここでは年末の音にモーターやエンジンの音が加わったとて、騒がしいという人もいません。
時間ができ昼のお弁当の後に職人さんの話を聞くことができるようになりました。

この地に、今後新しく加わる音はどんな音でしょうか。
たくさんの笑い声を心待ちにしたいと思います。