有機農業

有機農業

2021年農林水産省は、2050年までに有機農業が農地に占める比率を25%に高める目標を掲げました。
「みどりの食料システム戦略」

国土に対して農地の割合は12.26% (2016年worldbank.org最新調査より)
そのうち有機農業を行う農地の割合は0.5%未満だそうです。

認証にかかる費用と時間
農薬を使わないことによる病虫害対策の手間
あわせて収量も上がりにくいetc

などが伸びない理由にあげられています。
加えて「有機野菜は高い」という消費者のお財布事情から販路も限られていました。

しかしながら、ここ数年の生活の変化により健康や食に関する意識は大きく変わり、
よい風向きを感じています。

消費する先がレストランではなく自宅で使う食材になり、品質の差に目が向き少し高くても、身体によいものを取りたいと思う人が増えたこと。
宅配野菜を利用する人が増え、生産者のアピールが届きやすくなったこと。

コメント内のイキイキとしたやり取り、畑で撮った写真に続く食卓の向こうの子供の笑顔の写真
サイトの賑わいを見ていると
スーパーで綺麗に並び、平べったい広告の数字のうしろで静かにしていた野菜たちが
まるで、声をあげて歌い踊りだしたかのような印象さえ持ちます。

自分や家族、子ども達にも地球にも良いものを…

とはおそらく誰もが思うこと
でも、コストをはじめ意識や価値観の違いなど沢山の調整の工夫を繰り返す作業は

”心折れそう”になることが多いけれど、この宣言により「やっぱりやらなければ」という気持ちの大きな後押しとなったと関係者の方の言葉

公費の投入とともに、後押しするのは消費する側の意識や賢い選択も必要だと感じました。
就農や転換に関しての相談や支援、勉強会などもどんどん増えてきたようで、今後が楽しみな世界です。

世界農業遺産に指定された”にし阿波地区”の雑穀
乾燥し痩せた土地で逞しく育つ雑穀は有機栽培とも高相性

*にし阿波の傾斜地農耕システム