逢いたいひと

逢いたいひと

この辺りは、買い物に行くのに車で30分かかる所も少なくありません。

久しぶりにお会いした方は、私がうつむきいた先に曲がった背が見える笑顔の素敵な方。

彼女が縁に立ち視線が合いニッコリ笑うと、皺の奥のちいさな目がもっと小さくなる。

そんな彼女が買い物に行かれる時のおはなし。

 

何を買おうか

(いいものがあったら言うてね) と語りかける

語りかけるのは、先にお空の住人になったおとうさん(ご主人)

多くは要らない生活のなか、地元の大きなスーパーでぞろぞろと並んだものを前に

(ああ  これを買おう)

と目につくものを買うという

「おとうさんがほしいだろけん(欲しいだろうから)」

 

こころがキュンとした。

山肌にへばりつくようなお住まいからは、夕日がきれいに見える

お盆が来ました。

常に心の中にいる存在は、もっと近くに戻ってきてくれているでしょうか。

夢も幽霊にも焦がれるあの方のニッコリが1日でも続きますよう。