夢を聞く

夢を聞く

歳というのは、有難いことに生きていると、何の努力をしないでも積み重ねられていく。
これも有難いのかどうかわからないが、少し前なら、宇宙人のように思えたかもしれない若い世代の話も、掌の上で様々な年代の情報を簡単に見聞きでき、面白いと思ったものが若い世代の旬のものだったり、熟練の秘伝の技だったりと、その境がない。
ゆえに良くもわるくも頭の中は充実しやすい。

うちには、小学生から大学生まで「学校」に通う人たちが泊りにきては、山の暮らしに歓声をあげて帰るのだけれど、時々”夢”の話をしてくれる。
少しのにわか知識のおかげで、見せてもらえる世界はカラフルで眩しい。
いろんなものに忖度しつつ語られる話が多いのだけど、冗談めかしてはいても口から出るというからには本当にそうなりたいんだろうなと感じる話もある。

夢は寝てみるものではなく、起きているときに動いて叶えるもの
何かの名言集にあったことば

先のこと、特に個人の未来などどう転がるか、誰にもわからないもの。
みなが、夢を持ち続け、動いて近づき叶えられるよう
心からの応援団でいようと いつも思う。

 

今年、頭屋の手伝いで久々に見た御神輿
大工さんになりたいという夢をそうかそうかと聞いてもらい
(大きな家を建てるのは難しそうだから、このお神輿くらいの「ちいさな家」なら作れるだろうか?)
などと思って眺めた数十年前から倉庫にそのままらしい。