ネイティブStay

ネイティブStay

会社に勤めない田舎の暮らしでは、お天気まかせの部分が多い
雨が降ると、大きめの急須にお茶を淹れてミーティング(雑談多め)が始まる

撒くはずだった種、植えるはずだった苗のこと
片づけたい納屋のこと
働き者のイノシシのこと
新芽争奪戦相手の鹿のこと
野菜の出来や
来月のメニューのこと

明日にはこの空に近い山の空気を初めて吸う人が来る
朝起きて、外の景色を眺める
植物の香りと自然の音を感じる
ふらりと散歩をしたり
この急須でお茶をのみ、この日常の延長線上にぽんと気軽に乗っかっていただく

五感すべてに残る時間が心地よいものであるといいのだけれど

ホテル仕様のホスピタリティーを心得ていない私たちができるのは
リトリートではなく、ネイティブStayとよばれるものかもしれない。