共に

共に

少しずつ春の兆しがみえはじめました。
まだこの時期は、ほんとうに少しの変化で、それを見つけるのが楽しみだったりもします。

野に出て足元から目の前の木、向かいの山
色も様子もさまざま

山笑うという言葉があります
ふんわりと霞んだ様子、若い緑と桃色と
まさしくそのとおり

自然に生を感じその眼差しには、親しみや優しさがたっぷりとふくまれています。
日本の古くからの言葉は、自然は向きあうものではなく、近しく付き合うもの
そして、その中に生かされているという感覚に溢れています。

同じ地に足をつけ風を光を感じて生きるものとして、友のように家族のように、愛する人のように
尊ぶ想いと巡る想いはどこまでも高く、遠く、奥深く

一秒たりとも同じ顔をしていないかけがえのない今の緑を前に
その表情を楽しむ境地が、感性豊かな日本の文化の根源のような気がします。

 

私達が見つけられていないどこかに咲いている花に向かって
みつばちが飛びはじめました